この業務でAIに任せる範囲
対象は、メールやフォームで届いた質問を整理し、参照できる物件情報から回答案を作る業務です。質問ごとに根拠と確認待ち事項を示し、担当者の返信準備につなげます。
掲載情報にある設備や賃料は参照元を付けて整理します。空室、内見枠、追加費用など変わりやすい情報は、確認先と状態を分けます。電話での会話や予約確定まで含める場合は、連携と確認手順を別途設計します。
最初にそろえる資料
一つの物件と、過去の問い合わせから始めます。物件IDと情報の更新日を揃えると、別物件や旧条件の混入を確かめやすくなります。
| 資料 | 必要な項目 | 確認すること |
|---|---|---|
| 問い合わせ | 質問、対象物件ID、希望条件 | 質問と本人の希望を分ける |
| 募集図面・掲載情報 | 賃料、管理費、設備、入居時期 | 掲載日と現在の有効性 |
| 物件台帳 | 物件ID、募集状態、確認日時 | 図面との食い違い |
| 返信のルール | 表現例、確認先、担当者 | 回答を保留する条件 |
AIと担当者が進める流れ
回答できる項目と確認が必要な項目を分け、送信前に担当者が原本を見ます。
| 段階 | AIが準備すること | 担当者の作業 |
|---|---|---|
| 1. 受付 | 質問を費用・設備・入居時期などに整理 | 対象物件と問い合わせ内容を確認 |
| 2. 照合 | 物件情報から根拠を取り出す | 募集状態と更新日を確認 |
| 3. 下書き | 回答案と不足情報を並べる | 必要な確認を管理会社へ依頼 |
| 4. 返信 | 確定した内容を文面へ反映 | 内容を承認して送信 |
記載例:費用とペット可否を聞かれたとき
架空の物件Aへの問い合わせを整理した見本です。掲載情報にない条件を、回答済みの事実にしない形にします。
| 質問 | 返信案・確認内容 | 根拠と状態 |
|---|---|---|
| 月々の費用 | 賃料12万円、管理費1万円。合計13万円。その他費用は確認中です。 | 募集図面v2。その他費用は台帳に記載なし |
| ペットは飼えるか | 可否と条件を管理会社に確認してご案内します。 | 図面・台帳に記載なし。確認待ち |
| すぐに内見できるか | ご希望の日時をお知らせください。空き枠を確認してご連絡します。 | 担当者が日程を確認。予約未確定 |
| 送信前の確認 | 現在も募集しているか、管理会社へ確認する。 | 担当者による確認が必要 |
担当者が確認すること
賃料と管理費の合算は計算で確認し、単位や月額・初期費用の違いを確かめます。台帳と図面が食い違う場合は、どちらを採用するかを担当者が決めます。
募集状況や予約は、連携先で確認できた状態だけを確定事項として扱います。問い合わせに含まれない希望や条件を補わず、必要な質問として返します。
小さく試して、確認と修正も含めて測る
回答が確認済みの過去の問い合わせを少数選び、担当者が全件の答え合わせをします。生成だけでなく、資料の検索・確認・修正に使う時間も含めます。
| 見る項目 | 記録方法 |
|---|---|
| 事実の一致 | 費用・設備・募集状態を原本と照合 |
| 確認への引き継ぎ | 不明な質問を保留できたか、確認先を示せたか |
| 準備時間 | 検索から確認・修正までの合計時間 |
| 返信後の対応 | 誤案内の訂正や追加確認が必要だった件数 |
物件管理システムとの連携は必要ですか?
最初は、確認済みの物件情報をCSVや文書で用意して試せます。日々変わる募集状態を回答に使う段階では、連携方法、更新頻度、取得できない場合の扱いを決めます。
回答をそのまま自動送信できますか?
初回は担当者が確認して送る範囲で試します。自動送信を検討する場合は、最新情報を取得できることと、確認へ戻す条件を評価してから対象を定めます。
参考にした公開資料
三井不動産リアルティは2026年1月の発表で、物件詳細ページの情報を読み取るAIチャットを紹介しています。物件情報を質問に対応づける考え方を参考に、ここでは担当者が確認する返信案の設計を示しています。資料確認日:2026年10月12日。
物件問い合わせの返信準備を相談する
問い合わせの種類、使用中の物件管理システム、現在の確認手順をお知らせください。資料の参照、回答案の作成、確認画面、運用の評価を対象に、導入範囲を整理します。
不動産の問い合わせ対応にAI