この業務でAIに任せる範囲
対象は、確認済みの資料から項目を取り出し、物件紹介メモや提案資料の下書きを作る作業です。項目ごとに参照元を残し、書かれていない情報は確認欄に入れます。
読み取った数値と、顧客向けの説明文を分けます。面積や費用は原本どおりに扱い、交通利便性や周辺環境の説明には確認した資料を使います。広告掲載や契約書の確定は担当者の確認工程へつなぎます。
最初にそろえる資料
同じ物件の資料を一組にし、台帳・図面・担当者メモのどれが新しいかを確認します。
| 資料 | 使う情報 | 確認すること |
|---|---|---|
| 物件台帳 | 物件ID、所在地、面積、費用 | 単位、更新日、適用期間 |
| 募集図面 | 設備、間取り、写真、募集条件 | 文字の読み取りと図面の版 |
| 担当者メモ | 確認済みの補足と顧客の希望 | 事実と提案上の解釈を区別 |
| 資料のひな型 | 必要項目、表示順、記載ルール | 空欄と確認待ちの表し方 |
AIと担当者が進める流れ
項目の抽出、照合、文章化、確認を分けると、修正箇所をたどりやすくなります。
| 段階 | AIが準備すること | 担当者の作業 |
|---|---|---|
| 1. 抽出 | 資料から項目と参照箇所を取り出す | OCRの誤読や単位を確認 |
| 2. 照合 | 台帳と図面の違いを一覧にする | 有効な条件を確認 |
| 3. 下書き | 承認した項目を紹介資料の型へ配置 | 顧客に必要な説明を選ぶ |
| 4. 仕上げ | 確認待ちと出典を残す | 掲載内容と表示を確認して共有 |
記載例:物件紹介メモと資料間の差異
架空の物件Bの例です。数字が異なる項目を、都合のよい値で埋めない構成にします。
| 項目 | 下書き | 参照元・確認点 |
|---|---|---|
| 専有面積 | 確認待ち:台帳40.00㎡、図面38.50㎡ | 面積の定義と有効な資料を担当者が確認 |
| 月額費用 | 賃料9万円+管理費5千円=9万5千円 | 台帳v3。その他費用は別途確認 |
| 設備 | 宅配ボックスあり | 募集図面v2の設備欄 |
| 説明文 | 掲載資料に基づく紹介文を用意。交通所要時間は確認待ち。 | 未記載の所要時間を追加しない |
担当者が確認すること
面積、階数、築年、費用などの数値を原本と照合します。OCRの読み取り結果は、文字が取り出せたことと、内容が正しいことをそれぞれ確認します。
未確認の魅力や条件を紹介文へ追加しません。画像の利用条件と更新日も確認し、用途に応じた掲載審査や社内の承認を通します。
小さく試して、確認と修正も含めて測る
担当者が既に完成させた資料と比較し、転記と照合が役立つかを確かめます。
| 見る項目 | 記録方法 |
|---|---|
| 転記の正確さ | 必要項目を原本と照合した結果 |
| 差異の発見 | 資料間の不一致を見逃した件数 |
| 完成までの時間 | 抽出・確認・修正・整形の合計 |
| 共有後の修正 | 古い条件や未確認の表現が残った件数 |
紙や画像の図面でも使えますか?
文字の読み取りを組み合わせる方法があります。小さな文字や傾いた画像で精度が変わるため、実際の資料で読み取りと原本確認の負担を試します。
PDFやPowerPointで出力できますか?
既存のひな型と必要な出力形式を確認して設計します。試行では、文章や表を直接修正できる形式を用意し、最終の書き出し後も表示を確認します。
参考にした公開資料
JLL日本は2025年8月の公開記事で、メール履歴や書類をもとに重要書類の初稿を作る取り組みと、担当者による確認の必要性を説明しています。この考え方を参考に、物件紹介資料の下書きへ適用する例を示しています。資料確認日:2026年10月12日。
物件資料の作成・照合を相談する
作成する資料の種類、原本の形式、現在使っているひな型をお知らせください。読み取り、項目の照合、下書き、編集・確認の流れを整理します。
不動産の物件資料作成にAI