この業務でAIに任せる範囲
対象は、メールやチャットで受け付けた内容を整理し、担当者への引き継ぎ票と受付の返信案を作る作業です。相談者が述べた事実、まだ確認していない状況、必要な次の確認を分けます。
火災、水漏れ、閉じ込めなどは、会社で決めた緊急連絡手順へつなぎます。AIの分類結果だけで対応を後回しにせず、緊急性を否定できない内容は担当者へ優先して渡す設計にします。
最初にそろえる資料
返信文だけでなく、物件と担当部署を対応づける資料を準備します。
| 資料 | 必要な項目 | 確認すること |
|---|---|---|
| 受付内容 | 発生したこと、日時、場所、連絡希望 | 相談者の発言と推測を分ける |
| 物件・担当者の一覧 | 物件ID、管理範囲、担当部署 | 管理対象と現在の連絡先 |
| 対応の手順 | 緊急連絡、受付区分、必要な確認 | 営業時間外の引き継ぎ方法 |
| 返信のひな型 | 受付確認、追加質問、担当者からの連絡 | 確約できない内容を入れない |
AIと担当者が進める流れ
相談内容を短くまとめ、担当者が次に確認する項目まで含めます。
| 段階 | AIが準備すること | 担当者の作業 |
|---|---|---|
| 1. 受付 | 物件と相談内容を整理 | 対象物件と連絡先を確認 |
| 2. 振り分け | 区分と不足情報、優先確認を提示 | 緊急度と担当部署を判断 |
| 3. 引き継ぎ | 受付票と返信案を作成 | 手配・費用負担・連絡時期を確認 |
| 4. 対応記録 | 確認した結果を記録へ反映 | 連絡と完了状態を確定 |
記載例:給湯設備の不具合を受け付ける
架空の受付例です。症状の報告から原因や費用負担を断定しない引き継ぎ票にします。
| 項目 | 受付票・返信案 | 確認・引き継ぎ |
|---|---|---|
| 相談内容 | 物件C。今朝からお湯が出ないとの申告。 | 発生日時と設備の表示を確認 |
| 未確認事項 | エラー表示、漏水・異臭の有無、他の設備の状態 | 危険を示す情報は緊急手順へ |
| 担当部署 | 設備担当へ症状と確認事項を引き継ぐ。 | 訪問・手配の確定は担当者が行う |
| 受付返信 | ご連絡を受け付けました。担当者が内容を確認してご案内します。 | 原因、費用負担、復旧時刻を約束しない |
担当者が確認すること
設備の原因、作業の安全性、費用負担をAIの推測で確定しません。緊急時の案内は、管理会社が承認した連絡手順に沿って確認します。
入居者への返信とオーナーへの確認は、参照してよい情報と送り先を分けます。担当者が手配を確定するまでは、受付・確認待ちの状態を明示します。
小さく試して、確認と修正も含めて測る
設備・契約・オーナー連絡など異なる受付例を使い、振り分けと引き継ぎを担当者が確認します。
| 見る項目 | 記録方法 |
|---|---|
| 受付票の不足 | 必要な日時・場所・症状が欠けた件数 |
| 優先確認の漏れ | 緊急手順への引き継ぎを見逃した例 |
| 引き継ぎの正確さ | 担当部署・物件の取り違え |
| 対応準備の時間 | 受付内容の整理から確認・修正までの合計 |
営業時間外も返信できますか?
承認済みの受付案内を返す運用は検討できます。緊急時の連絡先、担当者への通知方法、未読の場合の扱いまで揃えて、実際の引き継ぎを確認します。
既存のチャットやメールを使えますか?
対象のチャネルで取得・返信できる情報を確認して設計します。まず履歴を用いた受付票の下書きから試し、送信や管理システムへの登録は段階的に検討します。
参考にした公開資料
GMO ReTechは2023年6月の発表で、オーナーや入居者のメッセージへの回答文を作り、担当者が加筆・修正して投稿する機能を紹介しています。過去の公開発表を参考に、ここでは受付と引き継ぎまで含めた想定業務を設計しています。資料確認日:2026年10月12日。
管理問い合わせの受付・引き継ぎを相談する
問い合わせのチャネル、受付区分、担当部署と現在の引き継ぎ方法をお知らせください。受付票、返信案、確認画面、通知の流れを検討します。
賃貸管理の問い合わせ対応にAI